股関節痛について
股関節は寛骨(腸骨・坐骨・恥骨を合わせた名称)と大腿骨からなり、骨盤側の寛骨臼が球状の大腿骨頭を包みこうむようにして構成されます。股関節に作用する筋肉は26種類あり、屈曲・伸展・内旋・外旋・内転・外転とあらゆる方向に動かすことができる球関節です。肩関節の次に可動域が広い関節なのと同時に加重関節でもあるので動く機能と支える両方の機能が働いてなければなりません。股関節は両足で立っている場合は体重60キロの人だと左右それぞれの足に約20キロの荷重がかかっています。片足で立つと体重の3倍で片足に180キロもの荷重がかかります。歩行動作(体重の2〜4倍)、ランニング(体重の4〜5倍)は強度によって差はありますが股関節への負担は大きくなってきます。股関節痛には様々な原因がありますが、MRIなどの画像診断では異常が認められないものも多数あります。
股関節痛を引き起こす主な疾患
- 変形性股関節症
- 寛骨臼形成不全
- 発育性股関節形成不全
- FAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)
- 骨折・脱臼
- 関節リウマチ
- 腫瘍
- ばね股(弾発股)
- 大腿骨頭壊死症
- グロインペイン症候群(鼠蹊部痛症候群)
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱間狭窄症
- 鼠径ヘルニア
- 鼠径リンパ節炎
当院の股関節治療
まず、既往歴や症状が生じてからの推移など詳しくヒアリングし、姿勢の異常や動作分析をおこないます。そして、圧痛部位や筋緊張などを触診し、股関節の可動域や理学的な検査、神経学的な反射などの徒手検査をおこない、体の状態をわかりやすく説明させていただきます。(必要であれば医療機関での画像診断や臨床検査をすすめる場合もございます。)検査の結果をもとに、あなたの状態に合わせた最適な治療プランを提案させていただきます。また、今後の再発予防のために、姿勢指導や食事指導などの多方面からのアドバイスもさせていただきます。