今回は人間には環境に適応するようにプログラムされているって話です。

わたしたちの体にはおよそ200種類以上のおよそ60兆個以上の細胞からできているようです。(ほとんどの本でこれくらいの数字です)

その細胞たちは刺激や環境によって大きくなったり、増えたり、小さくなったり、形を変えたりします。

いろいろな細胞がある中で馴染みやすい筋肉を例にあげます。まず筋肉の細胞は分裂することができません。だから筋細胞は数が増えるのではなくサイズが大きくなります。トレーニングして筋肥大しているのは細胞が大きくなっているということです。

反対に、運動不足になると筋肉はやせ細っていきます。(食べすぎて見た目が大きくなるのは脂肪ですよw)

これが、細胞の大きさの変化です。

 

さらにもう一つ。

最近は喫煙する人が少なくなってきましたが『タバコ』に対する身体の適応について。

タバコの煙が通る気管の内側の組織は円柱上皮という組織でできていますが、タバコをたくさん吸っているとこの組織が重層扁平上皮(名前の通り何層にも重なった強い組織で食道や表皮などにあります)に変身してしまいます。

変身したらあかんの?強くなるならいいやないか!と思いませんか?

そういうわけにはいかず組織には役割があります。

円柱上皮の役割は粘液を分泌したり、気管内に入ってきた異物を外に排出する働きがあります。しかし、重層扁平上皮にはこの働きはありません。

よって、身体本来の機能がなくなるので様々な病気を引き起こす原因となります。

これが細胞の変形です。

 

このように細胞やあなたの普段している何気ない生活において、常に細胞は環境に適応しています。つらい症状がでているとすれば、あなたのこれまでの環境や日常生活に必ず原因があります。当院でも施術後にアドバイスをさせてもらいますが、症状が治まってからが本当の治療のはじまりです。根本的な原因を取り除くことができなければ再発率は高まります。健康な老後を迎えるために今からでも細胞に良い刺激を与えられる生活を意識してみてください。あなたの生活の質が格段に上がるはずです。