腰痛をはじめ様々な痛みをもって来院される方で、いつからどのようになったのかということを問診で必ず聞きます。

それで、よくある答えが「特に何もしてません。」

本人さんからすれば本当に何もしてないと思います。

ただ何もしていないというのはどういう事かという認識の違いがあります。

例えば、いつも通りずっと座っていた人。

座りつづけることで負担になっている筋肉や靭帯が必ずあります。

例えば、いつもと変わらず立ち仕事をしていただけの人。

これも同様です。

ポイントは、いつもと変わらない行動です。私が一番気にしているところでもあるし本人さんは一番気づきにくいところでもあります。

筋肉には抗重力筋という分類の筋肉があります。

わかりやすく言うと姿勢を保つための筋肉です。

普段と変わらず何もしていない場合でも抗重力筋は働き続けています。

何もしていないのに痛みが生じたということはこの抗重力筋の疲労蓄積によって限界に達したということです。

だから職業や仕事での姿勢などは治療をおこなう上で最も重要な手がかりとなります。

一度自分が普段から無意識におこなっていることを意識してみると新しい発見が生まれるので是非感じてみてください。

何もしてないのに症状がある人の痛みをおこしている原因は無意識の中に必ずあります。