今年は台風が多いですね。皆さん、まだまだ残暑厳しいので喉が乾く前に水分補給はしっかりと摂るようにしてくださいね。

今回は治療院の選び方のお話です。

遠方に住まれてるご家族が腰痛などの痛みで悩んでおりどこを勧めればよいかという質問をいただきます。

もちろん近くにお住まいの場合は当院へ紹介してくださるのですが、東京や九州などとなるとそうはいきません。やはり近いところで継続的に治療を受けれる環境でなければ治るものも治りませんし、交通費もバカになりません

ただこの解答がすごく難しいのですが、少しでも見極める際の判断基準をこれからお伝えできればと思います。

皆さんが新しい土地を訪れた場合で、どこか治療にいこうとした場合はどうしますか?

今の時代だとほとんどの方がインターネットの検索や、

または誰かにおすすめを聞くか、そんなところだと思います。

まず、目にするのがホームページです。

(ここからは鍼灸や接骨、整体院に絞って書いていきます。)

そこで目にする「当院は改善率〇〇%の実績!!」みたいな文言。

これは全く意味のない数字です。

数字を加えると人は妙に納得してしまう心理をついたマーケティング手法です。

改善率ということはそもそも分母と分子があります。分母は来院人数でしょう。

分子はそのうち改善した人の人数となります。

この改善した人の定義によって改善率が大幅に変わります。

例えば、1mmでも症状が緩和することを改善というのに対し、痛みがなくなる(気にならない)状態になることを改善ということにするのか。

これだけで改善率は大幅に変わります。

また分母にしても、どのような人たちが来院するのかによって改善率は大きく異なります。例えば、筋肉ご凝り固まった腰痛や仙腸関節のズレなどであれば1回の治療で痛みを緩和することができます。それに対し、何十年も慢性的に患った腰痛や、内臓関連よる関連痛などであれば1回で同じように改善する度合いは明らかにちがいます。

ましてや本当に腕のある治療家のもとには他で治らなかった方が多くおしよせます。この分母と軽い腰痛の人たちが多く集まる分母とでは分子が同条件であっても腕のいい人のほうが改善率が悪くなるということがおこります。

このように数字での表現は比較対象にならないのですべて無視してください。

あと多いのが、〇〇雑誌のゴッドハンド特集で紹介されました。みたいな記事。お金を払えば誰でも載せてもらえるのでこれも完全に無視です。

料金の高い安いも正直あまり目安にならないので無視です。相場の料金でもすごく腕の良い先生がいるのに対し、誰でも知ってる技術をすごそうに演出して短い時間でめちゃくちゃ料金の高いところもあるます。

最後は口コミですね。某グルメサイトであった問題のようにヤラセ業者があったり、当院が掲載している口コミサイトでも悪い評価は投稿できないようになっていたりしますので正直あてになりません。これは飲食店同様に星の数と美味しさとは完全には一致しないということです。これは私も開業当初に試しましたが、口コミを投稿すると次回割引しますとかがあると投稿する人は多くなります。

いろいろ書きましたがさらに踏み込んだ理由もあります。ただこれ以上はマーケティングのより深い話になってくるので興味のある方は直接私に聞いてください。

それではどうすればいいのかですよね。

・一番確実なのは行ったことのある人に聞くことです。ただし、ひとりではなく数人に聞くことが重要になります。ひとりに聞くよりもできるだけ多くの意見を聞いたほうが統計的にも間違いが少なくなるはずです。

・信頼できる治療家がいる場合は遠方に信頼できる先生がいないか聞いてみてください。自分が施術できない地域の方なので快く紹介してくれるはずです

必ず大丈夫という保証はできませんがあくまで参考程度に意識してみていただければと思います。

これから治療院を開業される先生方も、開業当初は少し必要になりますが、将来的に小手先のマーケティングに頼るよりも、出会ったひとりひとりの患者様にしっかり向き合っていき確実に成長していくのが最善の方法だと思います。