これまでに当院で治療を受け症状がなくなった方で、症状はなくなったけどメンテナンスやリラクゼーション目的で通ってもいいのか?という質問をよくいただくのでお答えします。

皆さんは、鍼灸治療院っていかにも「痛みやしびれがある人は治すからきてくださいね!」って感じの名前だと思いますか?

よく「リラクゼーション目的の方はこないでください!」っていう治療院がありますが、当院はそんなことは全くないです。というかリラクゼーション目的の方はめちゃくちゃウェルカムです。

そもそも僕はリラクゼーションは治療の一環であり、治療に必要不可欠なものだと思っています。

リラクゼーションを必要としている人はストレスや仕事、家事などが忙しく疲れています。

この人たちがリラクゼーションをおこなわずに無理を続けていくとどうなるか?

もちろんいつか破綻します。つまりは痛みや病気として症状としてあらわれてきます。

慢性の症状は1日ではおこりません。日々の積み重ねです。

コップに水(疲労)を注いでいくといっぱいになるまでは何もおこりませんが、さらに水を入れると途端に溢れて大変なことになります。

これは東洋医学でいう未病の概念に近い考え方です。東洋医学では病気になる前の状態を未病といい、中国では古来から未病を治す治療家こそが最高の治療家だと言われています。要は病気にさせない治療家のことです。

コップが溢れる前に水を抜いてあげる=リラクゼーション(メンテナンスともいいます)

これは未病を治す概念と同じです。

しかし、単純なマッサージや整体ではこれはおこなわれません。未病を治すためには、その人の状態を把握しその人の身体に何を補わなければいけないのか(または、何が過剰だから排出しなければいけないのか)を判断して治療しなければなりません。

身体の歪みのバランスも同じことです。

当院に来院されている方はご存知だと思いますが、僕は身体の左右でほぐし方が違います。押さえ方や強さもちがいます。これは施術が終わったあとにできる限りで左右のバランスを整えるためにおこっていることです。

もしかしたら、右の腰はしっかりやっていたのに、左はすぐにおわったから手を抜いたんちゃうかって思う人もいるかもしれないですが、手は抜いてません(笑)むしろ同じようにやっていたら歪んだままです。

このようにリラクゼーションはあなたの健康にとって必要不可欠であり、未病を治すために大きな効果を発揮します。

実際、当院に来てくださる方のほとんどは治療を終えたあとにメンテナンスで通ってくださり生活の質を高めている方がほとんどです。このときはもちろん施術にリラクゼーションの要素を多くとりいれるので心地よく眠ってしまう方もいらっしゃいます。

僕は痛みや症状をとるための治療をだらだらと続けるようなことは絶対にしません。できる限り最短で治療します。治ったあとはまたひどくなる前に無理のないペースでメンテナンスにきていただければいいなと思っているくらいです。

痛みやしびれなどの症状をとるだけが治療ではありません。

今は何も自覚症状がなくても、溢れてないだけでコップに水はどんどん溜まっていきます。

だからこそリラクゼーション目的の方であっても溢れしまう前に、メンテナンスをして定期的に疲れをとってあげることが大切になります。

痛みやしびれなどの症状がなくても是非一度、身体のメンテナンスを受けてみてください。そして実感してください。身体が楽になる感覚を。

 

京都はお昼から台風が直撃するようなので皆さん充分気をつけてくださいね。