今回は血流の話です。

女性は男性に比べ、血流によって体調が大きく左右されます。

例えば、肩こり・頭痛・めまい・生理不順・生理痛・イライラ・自律神経の乱れなど多くの症状が血流の悪さが原因で引き起こされることがあります。

東洋医学には気虚・血虚・瘀血という言葉があります。

簡単に説明すると、

  • 気虚・・・血をつくる機能が弱っている
  • 血虚・・・血をつくる材料が不足している
  • 瘀血・・・ドロドロで血が流れない

とういう状態になります。

血流が悪いと様々な症状を引き起こすというのはご存知の方も多いと思います。
それでは、血流が悪いといはどういった状態なのでしょうか?

「血がドロドロだからだめだ」とか、「血液をサラサラにするといいよ」なんかはよくテレビや雑誌などでも言われていることです。では血液をサラサラにできると体調はよくなるのでしょうか?

半分正解で半分間違いです。

(僕はしきりにインターネットやテレビは視聴率や大人の事情のために大げさに表現していることが多々あるからあまり間に受けないようにと警告しています。)

もちろん血液をサラサラにすることは悪いことではないです。ただサラサラになったところで改善しない人がいることも事実です。

例えば、流しそうめんをイメージしてください。

そうめんは置いといて、上から下へ水だけ流すとします。

この水が泥水だったらなかなか流れずに、下の方まで流れにくいですよね。これはまさにドロドロ血です。

それでは通常の水を流すとどうでしょう?流れていきますか?

僕が以前、健康整体教室をおこなっていたときにも聞いたのですが、ほとんどの人は流れるといってくれました。

実はここが一番のポイントなんです。

流れやすいという前提でもうひとつ大事なものがあります。

それは、血の量です。

女性の多くはこの血の量が足りていません。

だから、血液をサラサラにできたところで症状を改善することができない人がたくさんいるのです。

もちろん血液がドロドロでも量が足りていてる人の場合は、血液をサラサラにすると血流が良くなって悩んでいた症状が改善されます。だからサラサラにすることは半分は正解です。

しかし、「血液がサラサラになる=楽になる」ではないということです。

血液がサラサラで尚且つ充分な血液量があれば症状は改善していきます。

つまり最初の、

  • 気虚・・・血をつくる機能が弱っている
  • 血虚・・・血をつくる材料が不足している
  • 瘀血・・・ドロドロで血が流れない

このうち、あなたの血の状態がわかればそれを変える努力をしていけば生活の質は高くなります。

それではあなたの状態を知るためのチェックリストをつくってみました。気虚や血虚が同時に生じているケースもあるので全ての項目をチェックしてみてください。

①気虚の人の特徴は、

☑︎ 疲れやすい
☑︎ 体調を崩しやすい
☑︎ よく息切れをする
☑︎ 便がゆるく、下痢になりやすい
☑︎ 冷え性である
☑︎ 声が小さい
☑︎ やる気がでない
☑︎ 三日坊主なことが多い
☑︎ 朝食は食欲がなく食べない
☑︎ 胃もたれしやすい
☑︎ ご飯はお腹いっぱい食べてしまう
☑︎ 何もしていなくても汗がでる

 

②血虚の人の特徴は、

☑︎ 胸がどきどきすることがある
☑︎ 爪が薄い、割れやすい
☑︎ 物忘れが多い
☑︎ 肌がカサカサ
☑︎ 生理不順
☑︎ 貧血や立ちくらみがある
☑︎ 目が疲れやすい
☑︎ 手足のしびれ、足がつりやすい
☑︎ 眠りが浅く夢をみる
☑︎ 耳鳴りがある
☑︎ 不安になりやすい
☑︎ 髪の毛が抜けやすく、白髪が多い

 

③瘀血の人の特徴は、

☑︎ 口の中に苦い味がする
☑︎ 下痢と便秘を繰り返す
☑︎ ズキズキする頭痛がよく起きる
☑︎ 喉にものがつかえた感じがする
☑︎ 生理前におなかや胸がはる
☑︎ ため息をよくつく
☑︎ しみ、そばかすが多い
☑︎ 慢性的な肩こり、頭痛がある
☑︎ 顔や唇の色が暗い
☑︎ 足に静脈瘤がある
☑︎ イライラしやすい
☑︎ 舌の裏の静脈が暗い紫色になっている

 

いかがでしたか?どの項目も2〜4個あてはまっているとそのタイプの可能性が高いです。5個以上あてはまってる方は要注意です。皆さんはどのタイプに当てはまりましたか?
チェックが多いところがあなたの血液の状態を示しています。

最後に、何を中心に改善するればいいのかを簡単に消化します。

気虚タイプ・・・主に胃腸の機能が弱っているため、暴飲暴食や眠る3時間以内の食事を控えるなど食生活を見直す。
血虚タイプ・・・栄養バランスの偏りを見直す。
瘀血タイプ・・・軽い運動をおこなう。ストレスがなるべくかかりにくいような生活環境を整える。

自分の身体の状態がわかれば、その原因に対して対処していくと改善していきます。そして原因を引き起こした日常の運動、食事、睡眠などの生活習慣を見直していきましょう!