このような症状でお悩みの方
- 首や肩、腕にしびれや痛みがある
- 手指のしびれ
- 首の後ろ側が痛い
- 首の可動域がせまくなる
- お箸が持ちにくい
- 服のボタンが上手くかけられない
- 足のもつれなど歩行障害がある
などの症状がある場合、あなたは「頚椎椎間板ヘルニア」の可能性があります。
頚椎椎間板ヘルニアとは?
頚椎椎間板の退行変性に基づく線維輪断裂からの髄核脱出で、神経を圧迫する疾患です。瑞鶴が脱出すると周囲に炎症反応が生じ、疼痛や神経症状が引き起こされます。30代〜50代の男性に多く、下位頚椎の椎間板に好発します。原因として遺伝的素因や加齢、喫煙などがあげられます。上を向くように首を後屈すると症状が強くなることが多く、可動域制限を伴います。
椎間板ヘルニアの種類
椎間板ヘルニアは髄核の脱出の程度によって、大きく4つに分類されます。
下記の③髄核脱出④髄核分離においては高い確率で2〜3ヶ月すると自然退縮します。
分類 | 概要 |
①髄核膨隆 | 髄核の全体または一部の膨隆があるが線維輪の断裂や後縦靭帯の穿破はみられない状態。 |
②髄核突出 | 線維輪の部分断裂により髄核が突出するが、後縦靭帯の穿破はみられない状態。 |
③髄核脱出 | 線維輪の完全断裂により髄核が突出している状態で、後縦靭帯の穿破を伴うものと伴わないものがある。 |
④髄核分離 | 線維輪が完全断裂し、髄核が遊離して脊柱管へ移動し、縦後靭帯は穿破された状態。 |
※穿破・・・医学用語で壁を貫いて、どこかの腔まで貫くことをいいます。この場合は脊柱管まで後縦靭帯を貫くことを指します。
頚椎椎間板ヘルニアの治療について
当院での治療は椎間板ヘルニアの程度によって柔軟に対応します。基本的には障害がある部位を特定し、その神経に関連する筋肉や経穴(ツボ)に刺鍼します。また、東洋医学をベースに全体的なバランスを整えるために腕や足にある経穴を用いて治療をおこないます。さらに、手技で椎間板を操作することで早期に症状を改善します。頚椎椎間板ヘルニアになった本当の原因を探し出し、今後の再発防止も含めた治療をおこないます。