脊柱側弯症とは?

脊柱が側方へ弯曲する疾患です。背骨は24個の椎骨(仙骨以下除く)からなっていますがそのひとつひとつを椎骨といいます。この椎骨が変形をしている側弯症(機能性脊柱側弯症)と椎骨が変形していない側彎症(構築性脊柱側弯症)があります。原因がわからない構築性側弯症は日本では思春期の女性に多く、進行が進んだ場合は手術療法になってしまうために学校保険法に基づいてスクリーニング検査がおこなわれています。

症状について

軽度の側彎症の場合は身体の歪み(肩の高さの左右差、肩甲骨の突出、くびれの非対称)のみですが、進行すると腰痛、背部痛、神経症状、胸郭の変形による呼吸機能障害などを生じます。

脊柱側弯症の分類

特発性側弯症 原因不明で思春期の女子に多く、脊柱側弯症の約70〜80%を占める。
先天性側弯症 分化異常、肋骨の融合、脊椎骨の形成異常など先天的奇形による生じる。
筋・神経原性側弯症 筋や神経の障害により生じる側彎症で、原因として脳性麻痺や、キンジストロフィーなどがある。
神経線維種性側弯症 レックリングハウゼン病ともよばれ、特有な色素斑、皮膚腫瘍、などにより診断され、範囲の狭い後側弯が特徴。
間葉性側弯症 結合組織や血管などの間葉系組織の異常によって生じ、原因としてマルファン症候群などがある。
変性側彎症 加齢に伴う椎間板の変性や椎骨の変形が原因で生じるもの。
機能性側彎症 椎骨自体の変形を伴わないもの。姿勢不良、腰痛による反射的な筋攣縮によるもの、椎間板ヘルニアにおける疼痛によるもの、脚長差による代償的なものなどがある。

表の1番下にある脊椎の変形を伴わない機能性側弯症以外は全て構築性脊柱側彎症となります。

脊柱側弯症のチェックポイント

①肩の高さの左右さ
②肩甲骨の突出と位置の左右差
③ウエストライン(脇線)の左右差
④前屈テスト

【前屈テストの方法】
①立った状態から体幹を両手が膝に位置にくるまで前屈させます。
②腰部の隆起・肋骨の隆起があるか確認します。
③左右の高さに1.0〜1.5㎝以上の差があれば脊柱側弯症の可能性があります。

立位で側弯がみられるにもかかわらず、前屈テストの結果で左右差がみられない場合は椎骨の変形を伴わない機能的側弯症の可能性が高くなります。

脊柱側弯症の治療について

脊椎の変形を伴わない機能性側弯症で疼痛性側弯の場合は、むやみに筋肉が緊張した箇所を緩めて身体のバランスをとろうとすると症状が悪化することがあります。なぜなら、このような側弯は疼痛を避けるために無意識に身体が歪めているためです。よって疼痛が発生している原因を特定し、治療していくことによって側弯は改善していきます。
脊椎の変形を伴う構築性側弯においては施術によって骨格の基質的な変化をもたらすのは難しいですが、構築性の側弯によって二次的に発生した脊柱起立筋や腰背部筋群の異常緊張や背骨の関節・椎間板によって生じる症状については治療によって改善していくことが可能です。よって、構築性側弯の方は二次的な症状と側弯の進行を予防する目的で治療を受けられることが重要になります。